つらい花粉症。セルフケアについて簡単に解説
花粉症はつらい。やりたいことはできなくなるし、仕事も家事も勉強にも集中できなくなってしまう。
薬を使こと以外でなにか方法はあるだろうか。花粉への暴露を減らせば症状は軽くなる。
花粉症のセルフケアについて簡単に解説。
という記事です!
時間がない人はコンテンツツリーをチラ見でよいかも!
1 花粉症対策の基本
花粉症はアレルギー反応です。花粉が抗原となり、鼻や目の粘膜に付着します。それが抗原抗体反応を起こし、鼻ではくしゃみ、鼻水、鼻閉、目ではかゆみ、流涙などの症状を引き起こします。
そのため、花粉に触れる量が少ない、機会が少ないほうがアレルギー反応が起きにくい=症状が起きにくいと考えられます。
セルフケアの中心は「花粉に触れることを少なくする」を心がけることです。
ただ実際には、花粉症によるアレルギー反応には、即時型と遅延型があります。
外出したら鼻水がでたなどは即時型の反応。
家から帰ってしばらくたっても鼻閉などの症状が続くのは、遅延型の反応と思われます。
即時型にしても遅延型にしても、花粉に触れることを少なくすることは、症状軽減につながるでしょう。
次章以降は、具体的なセルフケアについて説明していきます。
✔ 花粉症対策は「花粉に接する量や機会を減らすために何をするか」です
2 花粉との接点を減らす方法
2-1 天気予報を確認して、花粉が多い日は外出を控える
天気予報を確認して、花粉が多い日の外出は控えるようにしましょう。
花粉は雨の日には少なくなります。
しかし雨が上がった次の日には、地面に落ちた花粉が舞い上がり花粉の量が増えるといわれています。
- 晴れの日
- 雨上がりの晴れの日
- 湿度が低い日
- 最高気温が高い日
には特に注意してください。
2-2 メガネやマスクを着用する
通常のメガネでも、花粉への暴露量は半分以下になるといわれています。
視力が良い人でも伊達メガネをかける価値はあります。
花粉症用メガネでは、花粉への暴露量は1/4以下になるといわれています。
花粉症用マスクでゃ、花粉への暴露量は1/6以下になるといわれています。
暴露量が少ないほうが症状が軽くなると考えられます。
すでに花粉症の人はもちろん、花粉症でない人も発症予防目的に、メガネやマスクを着用することをお勧めします。
2-3 不用意に窓を開け閉めしない
窓を開けると花粉が部屋の中に入ってきます。
花粉の大きさは、20~50μm程度の大きさですので、当然網戸を付けてもすり抜けてきます。
閉めっぱなしも健康上よろしくないのは事実ですが、不用意に開け閉めする、開けっ放しにしないようにしましょう。
気密性の高い住居では、通気口が各部屋についています。通気口より花粉が入ってきますので、フィルター等にて対策するようにしましょう。
2-4 コートはふわふわのものは避ける
服装によって、花粉が服に付着しやすくなります。
表面がけばけばした毛織物などのコートには多くの花粉が付着しやすく、家の中に持ち込みやすくなります。
できるだけつるつるとした素材のものを選びましょう。
2-5 帰宅時は、玄関前で花粉を落とす、玄関でコートを脱ぐ、部屋着に着替える
外出するとどうしても花粉が付着します。
家の中に持ち込んだ花粉はいずれかの時点で舞い上がり、花粉症の原因となります。
玄関に入る前にコートなどを払い花粉を落としてから家に入るようにしましょう。
寝室やリビングなどに花粉を持ち込まないことも大切です。
表面積の大きいコートには花粉が付着しやすいもの。
玄関にコート掛けなどを作成して、花粉を生活空間に持ち込まないようにしましょう。
外出着と部屋着を分けるのも有効。
外出着を生活空間に持ち込まなければ、その分家の中での花粉への暴露を減らすことができます。
2-6 帰宅したら洗顔とうがいをする。できれば風呂に入る。
体についた花粉を洗い流すのは大切です。体だけでなく、うがいをすることで口の中にある花粉を流すことができます。
そしてできれば帰宅後に入浴ができればおすすめです。髪の毛など表面積の多いところには、花粉が多量に付着します。風呂に入ることで、花粉を家の中にまき散らすことを軽減することができるわけです。
朝風呂派の人もいますが、花粉の時期はお勧めしません。頭や体についている花粉を布団や枕にこすりつけることとなるため、寝ている間も花粉を吸い込むことになるためです。
花粉症の人は、少なくとも就寝前の入浴を心がけましょう。
2-7 布団は外に干さない
外に布団を干すと花粉を布団に付着させることになります。
しかし敷きっぱなしにしておくのもダニの発生の原因となります。
花粉の飛散する時期のおすすめは、
「 室布団乾燥機 + 布団掃除機 」の組み合わせです。
この二つを組み合わせて使うことで、ダニ対策と花粉対策を同時に行うことができます。
2-8 床と布団の掃除をする
花粉は気を付けていても家の中に入ってきています。
家にいてもなかなか症状が治まらないという人は床の掃除をするのがおすすめ。
布団掃除機を活用すれば、布団についている花粉も減らすことができるので一石二鳥です。
2-9 空気清浄機をつける
野外などの開放空間では空気清浄機の効果を期待することは難しいです。
しかし家の中など閉鎖された空間であればある程度の効果は期待できます。
人が移動するところは、ほこりや花粉などの小さい粒子が舞い上がりやすいもの。
そこに空気清浄機を置くことで空気中にある花粉を減らすことが期待できます。
3 目と鼻のケア
3-1 目のケア:目を洗う
目に付着した花粉を洗い流すことは、症状を軽くするのに有効と思われます。
ただ水道水で目を洗うと、涙の成分と異なるため、目を気づ付けることにもなりかねません。
目を洗るときには、人工涙液を使用しましょう。
3-2 鼻のケア:鼻うがい
鼻うがいは鼻の粘膜に付着した花粉を洗い流すのに効果があると考えられます。
しかし水道水塩素が含まれており、また人間の体液と濃さが違うため、かえって鼻の粘膜を気づ付けてしまうことがあります。
そのため、体液と近い生理食塩水を作るか、市販でうられている鼻うがいのよう液体を使うことがおすすめです。
また日本と水道水の環境が違うものの、米国で水道水での鼻うがいを行っていた女性が感染症でなくなるという事故も起きています。
米国で“鼻うがい”死亡例2件、鼻洗浄器の適切な使用を呼びかけ。 (2012年8月28日) - エキサイトニュース
鼻うがいを行うさいには、市販品を使うのが安全かもしれません。
安全に行いたい方は、まずは耳鼻科の先生によく相談してから行うようにしてください。
まとめ:花粉を減らせば、症状は減る
家の外だけでなく、家の中にも花粉は入り込みます。その花粉を減らすことで、辛い症状を軽減することができるのは嬉しいことです。
一度にすべての対策を行う必要はありません。自分ができる花粉対策を一つか二つ行うだけでも、全くやらないよりかは良いはずです。
つらい症状が楽になれば、プライベートでも仕事でもやる気が出てきます。
症状を減らして、元気な生活に戻っていけるよう応援しています。