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世界1500万部のD・カーネギー「人を動かす」に出会った話

「他人とのコミュニケーションの取り方がわからない」

「子供にイライラしてしまう」

「部下の考えていることがわからない」

「お客さんとうまくいかない」

そういった悩みは誰にでもあります。私もそうです。

 

D・カーネギー氏の「人を動かす」には、

他人とかかわるとき基本と、他人が自分にかかわりたくなる真実が、ありました。

 

これを読んで実践するようになってから、

以前より話が弾むようになりましたし、

いろいろと考え方もシンプルになってきていると思います。

 

友達、部下、上司、親、子供、親戚・・・

どんな人物にも応用できるその本をご紹介します。

 

 

 ↑今回紹介する本です

 

コンテンツ>>

 

1 どんな本?

1-1 D・カーネギー氏ってどんな人?

D・カーネギー氏は1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ、州立学芸大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソン等の雑多な職業を経て、YMCA弁論術担当となり、やがてD・カーネギー研究所を設立。人間関係の先覚者として名声を博す。

とあります。

 

いろいろな職業を転々とし、世の中の辛酸を嘗め尽くしたのちに、

人間関係の神髄を探り当てた方です。

 

本の中に書いてありますが、

彼自身も強いプライドのため、相手をやり込める弁論をしていたようです。

しかし、途中友人からのアドバイスがあり、生き方を変えて、

相手を尊重する方針に転換したようです。

どんな内容かは、目次を見るだけでも伝わってくると思います。

 

D・カーネギー氏の指導を直接受けた職業人は、20数年間で1万5千人以上にも上るようです。本の売り上げは、全世界で1500万部以上といわれています。

 

ちなみに、鉄鋼王ともよばれたアンドリュー・カーネギー氏とは別人です。

 

 

2-2 本の内容

本の目次

人を動かす三原則
  批判も非難もしない。苦情も言わない。
  率直で、誠実な評価を与える。
  強い欲求を起こさせる。


人に好かれる六原則
  誠実な関心を寄せる。
  笑顔で接する。
  名前は、当人にとって、最も快い、

   最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。
  聞き手にまわる。
  相手の関心を見抜いて話題にする。
  重要感を与える - 誠意を込めて。


人を説得する十二原則
  議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
  相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
  自分の誤りをただちにこころよく認める。
  おだやかに話す。
  相手が即座に'イエス'と答える問題を選ぶ。
  相手にしゃべらせる。
  相手に思いつかせる。
  人の身になる。
  相手の考えや希望に対して同情を持つ。
  人の美しい心情に呼びかける。
  演出を考える。
  対抗意識を刺激する。


人を変える九原則
  まずほめる。
  遠まわしに注意を与える。
  まず自分の誤りを話した後、相手に注意を与える。
  命令をせず、意見を求める。
  顔を立てる。
  わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる。
  期待をかける。
  激励して、能力に自信を持たせる。
  喜んで協力させる。


付録
  幸福な家庭を作る七原則

 

「人を動かす」は、人間関係分野の古典、自己啓発の古典とも言われています。

職人・家庭人・サラリーマンなどのいろいろな人の体験談・エピソードが中心となっていて、エイブラハム・リンカーンセオドア・ルーズベルトクラーク・ゲーブルなどの名士のエピソードも数多く書かれています。

 

2 読んだ感想

まずこの本は、とにかくすごいです。ただの感想ですが、とにかくすごい。

 

本の中心は、「他人を中心に考える」ということに尽きると思います。

ただ、それを納得せざるを得ないエピソードの重厚さがあります。

 

体験談が中心に書かれているので、面白く、スラスラと読むことができます。

 

ここからは、本当に私の感想ですが、

人間が生きていると、「本当はこんなことをしたいはずじゃなかったのに・・・

と後から思うようなことを起こしてしまいます。

 

人間みなその要素を持っていると思いますが、世界の中で最も大切なものは自分、特に自我や感情だと思います。

 

突然生命の危機に瀕したら・・・? 慌てて逃げますよね。

お腹がすいて倒れそうなら・・・? 食事を我慢できないですよね。

レストランで長く待たされたら・・・? ウェイター(ウェイトレス)に文句をいいますよね。

 

とにかく自分の自我や感情が強く働くときに、それを押さえておくのが難しいのが人間です。

でも、自分のことばかりを優先すると、ほかの人をないがしろにしてしまう。

そうすると、相手は満足しないので、自分との人間関係は悪化する。少なくともよく張らない。

セールスしてもお客さんは買ってくれないし、部下は言うことを聞かないし、子供は不貞腐れるばかり。。

 

「他人を中心考える」と、あいては、自分といることに満足感が出ます。

すると自然と、相手は自分に何かをしてあげたくなってしまう。関係性がよくなってしまう。

 

まとめると簡単に見えますが、やることは難しい。

この本には、先人たちの成功例をエピソードで書いてありますので、

疑似体験をすることができます。

むしろ偉大な先人たちも人間関係に苦労していたエピソードは、

今人間関係で悩んでいる私たちにとっては救いになると思いました。

 

人間関係の良好さは、個人面では、対人緊張の軽減、社会的な商人欲求の向上などにつながると思います。またビジネス面では、契約率の向上、業務改善につながるのではないでしょうか。

 

精神環境、金銭環境が安定すると、より他人からの信頼を得やすくなり、

人が集まってきやすくなります。

人生の充足感の向上のきっかけになるのが、この本だと思います。

 

3 まとめ

 「人を動かす」は、「他人を中心に考える」ことが人間関係の神髄であることを、

体験談を中心に書いてある本です。

上司・部下、顧客、子供・配偶者、友人・・・すべての関係に応用できます。

 

漫画版もあるようなので、気軽に目を通すにはいいかもしれませんね。